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本ページでは、このゼミでゼミ生が実際に活動してきた研究事例や研究分野、さらに、担当教員が実施してきた研究や研究分野を紹介しています。もちろん、募集 要項や他の説明でも書いていているとおり、これらに縛られることはありません。自分のテーマにしたいことについて不安な場合は、
ゼミの一期生・二期生が実際にテーマにしてきた分野は次の通りです。
担当教員は、大きなプロジェクトとしては、次のような研究を行ってきました。
小さな研究プロジェクトは沢山ありますので、ここでは挙げていませんが、大きなプロジェクトに関係があるものが多いです。
大まかにまとめる「法律AI」分野が多い傾向です。
ゼミ生が実施してきたテーマについていくつか簡単な紹介をします。
はじめてメイクをするローティーンの中学生くらいを対象に、不安と期待の中、初めてメイクに挑戦する人達へ向けたメイク入門講座をWebで学べるようにするためのコンテンツです。簡単なアドバイス用AIも用意しています。
日本では3組織くらいしか保持していない条例XMLデータが研究室に保持され、毎年何回か更新されています。このデータを使って、類似条例や関連条例を自動 検出する研究です。そもそもビッグデータですので、大き過ぎて、通常のデータベースアプリなどを簡単に利用できないため、基本技術から組み立てる必要もあ ります。
初心者が PCを使ったアクションゲームを行う際に、様々な動作の操作方法がよくわからなかったたり、慣れていなかったりして、挫折してしまったり、なかなか上達し なかったりすることがあると思います。そのような初心者のための操作練習に特化した練習システムで、Unity Room 上に既に置かれています。
最 終的には様々なゲームや教育支援システムへの応用を目指していますが、まずはコンテンツとして、地下アイドルの現実について、その華やかな部分とトラブル などの陰に隠れた部分を調査して、仮想的な地下アイドルの環境やシナリオを実現するものです。これを基に、ロールプレイゲームの設定やシナリオ、Web素 材などをさらに制作することになります。また、実際のアイドルのコンテンツ管理システムを研究しているゼミ生もいます。また、その世界観を基にシナリオを 作成するシステムや、仮想アイドルとして、VRoidのアイドルデータベースを作成して何十体も準備して、適切なキャラクタを選択できるようにしたシステ ム開発をしているゼミ生もいます。
ゼミ選択は迷いますよね。これを多くの学内外の学生からインタビューしたり、意思決定の手法を取り入れたりして、なるべく適切なゼミを選べるようなシステムづくりを目指しています。
従来から担当教員が運営してきた訴訟ロールプレイ教育システムの改良や拡張、コンテンツ制作です。
昨年度は、ゼミ生がこのサブシステムの研究を行って、ドイツで開かれたJURIX国際会議のAICOLワークショップにおいて、そのゼミ生の論文がみごと審査をパスして(大学教員でも落とされています)、発表しました。
発表の様子は iTLのWebサイトのニュース にも詳しく書かれています。
担当教員の専門分野は法律AIですので、この分野に興味のある人にはピッタリかも知れません。
担当教員は現在、デジタル庁において立法デジタル化の検討会の構成員にもなっており、行政や立法のデジタル化については国内最先端の研究をしています。
この3〜4年の間、中心的に実施している研究のみ、以下に示します。
実 際に20年くらいの歴史があり、現在も毎年後期半年間実施されているネット上の訴訟ロールプレイの授業があるのですが、それを支えるシステムのコンテンツ 作成やシステムの改良が続けられている事例です。ゲームソフトの『逆転裁判』的な、法学の授業で使えない内容のものではなくて、本格的なロールプレイで す。
ゼミ生の多くは、この運営に関わるとともに(そこで、法学的基礎や実践的な論文記述トレーニングもします)、自 らのテーマで選んだ制作物をこの活動のどこかで使えるようにすることによって、社会実装を実現しています。たとえば、仮想アイドルをただ作っただけでは、 このゼミでの卒業制作としては不可ですが、何年も前から、裁判で扱う仮想の事件として、アイドルを取り巻く法的な事件にはバリエーションも多いことがわ かっているため、仮想アイドルを使って、具体的な世界観と物語として仮想事件の事例を構成することができますので、その形でプロジェクトに参加できるので す。実際、こまでのゼミ生が制作しした。、ブログシステムやシナリオシステム、VRoId系のシステムなどの研究は、すべてこの訴訟ロールプレイ教育のプ ロジェクトに貢献しています。こうして、結構幅広く多様なテーマの研究が、訴訟ロールプレイの授業に利用されることで、社会貢献できると言えるのです。
以下、この授業の経緯などについて記しています。
こ の訴訟ロールプレイによる授業は、元々は大阪大学・名古屋大学・鹿児島大学の3大学が連携で、大学間を超えて受講生がランダムにチームになって、ネット上 の仮想弁護士事務所の弁護士として、ネット上の裁判で争うというものでした。現在は大阪大と鹿児島大の2大学ですが、同じように続いています。多い年に は、全校合わせて130人26チームの対戦となりました。この授業では、裁判だけでなく、その準備として、様々な証言・証拠の収集や訴状の起案などの実務 作業もネット上のロールプレイ環境で実施されています。
この授業の中で、ここ数年間使用されているコンテンツは、 「アイドル恋愛禁止違反」を扱った仮想の民事訴訟事件です。その事件のための様々なコンテンツは、上記の大学ではなく、名古屋の女子大の文化情報学部の学 生さん達が作成してくれたものです。この事件の登場人物のアイドルは大学1年の女子学生の設定ですので、コンテンツ作成者の女子学生の方々の自分達の日常 写真などをベースに加工しながら、そのアイドルの2年半分くらいの架空のブログも作成してくれました。また、そのアイドル達の所属事務所の仮想のホーム ページなども用意してもらいました。これらが裁判での証拠や事件の推理に関わってきます。

仮想事務所HPのトップページ画面

仮想のブログの一部
こ のロールプレイ授業は、このような、なるべく受講生と同世代の仮想の人物たちを中心にした仮想の事件を考えて、法学部の学生に深く議論させることが狙いで す。そのような考えるための素材を入念に準備していきたいと各大学の教員の方々は考えています。そこで、そのような素材をこのゼミで新たに制作して、実際 に利用してもらうことが1つの大きなテーマとして設定できます。いろいろな分野のいろいろな事件の設定の可能性があると思います。
本 年度も上記の事例を使ったロールプレイ授業が行われます。両大学とも、このゼミと同じ時間帯の授業ですので、ビデオ会議システムで繋いで、両大学の様子も 見ながら、実際の運用を体験して下さい。私も両大学へ向けてオンラインで講義をしますので、ゼミ生も一緒に受講して頂いたり、ティーチングアシストをして 頂くくことになります。なお、ロールプレイは最後の決勝戦以外は、すべての活動・訴訟はネット上のテキストベースのシステムで行われます。最後の決勝戦だ けはビデオ会議システムを使ったリアルタイムの口頭弁論となります。

実際の口頭弁論のビデオ会議システム画面
なお、訴訟ロールプレイの話は、コンテンツの話が中心でしたが、ゼミとしては、このようなロールプレイを支えるネット上のシステム自体の新たな開発や改良などもテーマとして設定可能です。そちらに興味のある人も検討してみて下さい。
2012年から全国の自治体の条例や規則を集めたデータベースを開発して、公開を始めました。
全 国の自治体は1790団体あり、元々は各自治体がバラバラに条例や規則を自分達の自治体ホームページの片隅に載せているだけでしたが、全国で120万くら いの条例や規則が存在しているので、バラバラに存在しているとまともに検索することもできませんでした。そこで、そのような状態を打破するために、本ゼミ の担当教員が主導して「eLen条例データベース」を開発し、全国の自治体のバラバラ なデータを集めて、統一形式にデータ変換して、データベースとして公開しました。当時は何社もの新聞や雑誌にも取り上げられました。最初は名古屋大学から 公開していましたが、今では、積極的に運営をして下さることになった鹿児島大学の方で公開されています。
このeLenシステムは次のURLからアクセスできて、実際に利用できます。もちろん無償です。
鹿児島大学 powered by eLen 条例データベース へ
こ のシステムは単に条例を検索できるだけでなく、複数の自治体の類似条例を自動的に条文ごとに区切って比較できる表を自動作成したり(従来は手作業ですごく 手間暇のかかる作業だった)、そもそも類似する条例をクラスタリングして(AI技術の典型的な技です)、提示してくれたりする、条例作成支援の機能が装備 されています。そこで、「自治体法務支援システム」と位置付けています。この条例クラスタリングの過程では、スーパーコンピュータを利用したビッグデータ 処理も実施されています。これらのアルゴリズム研究やシステム開発は現在も本ゼミの担当教員が行っています。こういうビッグデータの分野に興味のある学生 も歓迎です。
このようなシステムに関わる活動の中では、全国の自治体を実際に訪ねて回って、詳しくインタ ビューして、分析していくという作業も必要なります。これまでに北は北海道の三笠市から、南は沖縄の浦添市まで、60団体以上の自治体を実際に調査しに行 きました。その際には、本ゼミ担当教員の元受講生を連れていくこともしばしばありました。こういう分野に興味のある人で、研究室などからの補助の予算の見 通しが付けば、ゼミ生が調査に出かけることも検討しています。
アプリとしては、上記 のeLen条例データベースに装備する予定ですが、現在、既に条例のテンプレートを自動合成してしまうシステムが完成しています。次のスクリーンショット が画面例です。これはAIによって自動的に作られた条例案のテンプレートです。あとは村と町のいずれかを選ぶだけで、自分達の自治体に適した自治体の規則 案を作成できます。

法令テンプレート自動作成画面
元となるデータがまだeLen条例データベースの条例・規則のデータだけですので、現在はまだ一般公開できるのは自治体の条例・規則に限られていますが、本来は、一般の法律や企業の規程類、契約書など、広く活用できる研究成果です。
この研究は、日本の先端的なAI研究として政府系の機関(JST)から認定されて、昨年度まで合計約6500万円ほどの予算を得て、実施されていたものです。現在その成果の公表やeLenへの組み込み作業を行っています。
こ の研究の関連研究調査のために本年2月に、AIの国際会議である、AAAIにも参加しました。まだゼミが確定しなかったので、iTLの学生さんから広く募 集して、4名ほど研究のお手伝いとしてニューヨークで開催されたこの会議に参加してもらいました。今後も、このようなAI関連研究の場合は、国際会議での 発表も予定していますので、研究予算の具合によってどれくらい補助を出せるかは変わりますが、ゼミ生も海外渡航の可能性があります。なお、法律AIの場合 は欧米がほとんどです。
この研究もeLenのビッグデータを使っていますので、ビッグデータとAIを応用した研究となります。まだまだ、改良の余地や発展させる方向性が沢山ありますので、ゼミの受講生のテーマとしても実施可能な部分があると思います。
法 令の自動作成ではありませんが、「法令工学」という分野の研究も実施してきました。法令を工学的に作成したり運用したりする研究分野です。法令とは社会の ソフトウェアだと考えられるので、その場合、ソフトウェア工学の知見を法令の作成・運用に活かせないか、という発想から始まりました。まだ、広く公開した 具体的なアプリケーションはありませんが、地道に研究が進んでいます。民間の財団(セコム科学技術振興財団)より、合計約7000万円ほどの研究助成を受 けて、この法令工学の研究を本ゼミ担当教員が昨年度まで実施してきました。その成果の一部を紹介したWebページもありますので、興味があるようでした ら、次のリンクから閲覧してみて下さい。
これは、自治体の条例をプログラミング言語Pythonで書いて、プログラムとして起動して、シミュレーションまでしてしまうという大胆な研究です。
なお、この研究の背景に始まり、そもそも本担当教員がこのような研究を始めたかというインタビューも先の財団から受けていて、次のWebページから閲覧できます。(すみません、ゼミの参考にはならないかも知れません。)
※iTL設立直前に、後楽園キャンパスの中大の研究機構で研究に専念させてもらっていた時のものです。
この法令工学は、ゼミの受講生のテーマとしてはなかなかヘビーかも知れませんが、もし、興味のある受講生がいれば、興味の部分と実際に卒業までに可能性な作業量を勘案して、教員側からも具体的な研究素材を提案させて頂きます。
今後発展が見込まれる「リーガルテック」もこの研究分野と重なる部分が多いです。